東南アジアニュース/イメージ画像

日本・ミャンマー両国の音楽競演 国交樹立60周年

記事の概要

ミャンマーのヤンゴンで26日、日本とミャンマーの外交関係樹立60周年を祝う「日本・ミャンマーヒップホップコンサート」が開かれた。

ミャンマーからは若手ヒップホップ歌手のサイ・サイ・カム・レン(Sai Sai Kham Leng)、日本からはストリートダンスグループのレッキンクルーオーケストラ(Wrecking Crew Orchestra)などが参加。ヤンゴン市民に歌やダンスを披露した。

沼田幹夫大使は「日本の若者が何に興味を持っているかを知ってもらう良い機会にして、伝統芸能以外の日本の魅力を伝えたい」と述べた。

元の記事を読む→ 【2014年01月26日:日本経済新聞

有名な人だったのね

レッキンクルーオーケストラって誰?笑

45のおっさんがストリートダンサーなんて知ってるわけがありません。で、さっそくググってみました。すると「大阪に拠点を置き、世界を舞台に活躍している」とのこと。僕が知らないだけで、その世界ではけっこう有名なようです。こりゃ失礼!

で、YouTubeで動画を探してみたところ。

はいはいはい、知ってる、これ。見たことあるわ。嵐の大野くんが主演した「鍵のかかった部屋」ってドラマでこんなダンスやってた。レッキンなんとかさんがやってたのかどうかは知りませんが。なかなかおもしろいですね。

それからミャンマーのヒップホップ歌手のサイ・サイ・カム・レン。レッキンさんを知らない僕が知ってるわけがありません。きゃりーぱみゅぱみゅですら最近初めて曲を聞いたのに。笑) サイ・サイさんですが、こんな人です。

うん。良いんじゃない。よく分からんけど。笑

けっこうなビッグイベントだった

そんな若い人に人気の日本とミャンマーのアーティストが、両国の国交樹立60周年を記念したイベントで共演したという話題です。

日本・ミャンマーヒップホップコンサート

駐ミャンマー日本国大使館のサイトを見てみたところ、けっこう大掛かりにやっているようです。このイベント用のフェイスブックページも開設されており、13,673もいいね!されてました。ちなみにレッキンさんのフェイスブックページは9,094いいね!でした。おいおい、本家追い抜いたらあかんやろw


そして今回のイベントですが、どうやら昨日のヒップホップコンサートで終わりではないようです。まず本日27日はダンスワークショップってのがあるそうです。

「【レッキンクルーオーケストラによるダンスワークショップ参加者募集】:日本大使館では、日・ミャンマー外交関係樹立60周年事業として、日本の大阪を拠点に世界で活躍するストリートダンスクルー「レッキン・クルー・オーケストラ」を招いて、1月27日(月)の午後、ミャンマー人の青少年を対象としたストリートダンスのワークショップを、ヤンゴン市内のダンススタジオで開催します。ワークショップ参加希望者は、日本大使館広報文化班に申し込んでください。」(出典:駐ミャンマー日本国大使館

さらに明後日28日にはストリートダンスのオーディションを行い、そこで選抜されたミャンマーの若者を9月に日本に招待するそうです。

「【訪日招待ストリートダンサー選抜オーディション 】:日本政府は、日・ミャンマー外交関係樹立60周年事業として、ミャンマー人の高校生・大学生ストリートダンサー20名を、2014年9月に日本に招待する予定です。この20名の選抜オーディションを、1月28日(火)に、ヤンゴン市内のダンススタジオで実施しますので、オーディション参加希望者は、日本大使館広報文化班に申し込んでください。オーディションの審査員は、日本の大阪を拠点に世界で活躍するストリートダンスクルー「レッキン・クルー・オーケストラ」の皆さんです。」(出典:駐ミャンマー日本国大使館

これ、ミャンマーの子たち喜ぶでしょうね。気軽に海外旅行に行ける所得水準の国じゃないですからね。しかしレッキンさんも大変ですね。3日間も大使館に拘束されて。ごくろうさまです。

価値は国境を超える

こういう活動って日本国はもっとやるべきだと思います。日本の若いアーティストをどんどん外に出すってことを。

元記事の大使の話で「日本の若者が何に興味を持っているかを知ってもらう良い機会にして、伝統芸能以外の日本の魅力を伝えたい」とありますが、まさにその通りです。歌舞伎とか生け花とかも悪くはないけれど、それ以上に現在進行形の若い文化を出すべきです。

レッキンクルーオーケストラの良さが僕に分かるかといえば、はっきり言ってまったく分かりません。おもしろいなとは思うけれど、じゃぁ3回見たいかと問われれば、いえいえ、2分の1回で十分です、と答えます。笑

それは当然のことであって、世代が違うんですから。僕が若い頃に僕の親の世代は、おニャン子とか竹の子族とかどこがええの?と言ってましたし、今の若い人だってあと30年か40年すれば、最近の若い子らの歌とかダンスは何がええのんかさっぱり分からんなぁ?と間違いなく言うわけです。世代が違えば価値観も変わります。

しかし、同世代の価値観は時として国境を超えます。僕が10代、20代の頃、YMOは全世界の若者に支持され、川久保玲のファッションは世界中の多くの若いデザイナーに影響を与えました。逆にマドンナとかデュランデュランとかも本国でヒットするのと同時に日本でもヒットしました。

今の時代でもそうですよね。僕は今フィリピンに住んでいますが、日本同様にレディ・ガガは若い子たちに人気がありますし、きゃりーぱみゅぱみゅも僕には良さがまるで分かりませんが、ヨーロッパの若い子たちには支持されているわけです。

良さや価値観は世代を超えることは難しくても、国境を超えることはそれほど難しくない。ぱみゅぱみゅやレッキンが日本で支持されているならば、国が予算をつけてでももっと海外に出すべきです。そうすることで彼らを通して海外の若者が日本を理解し、日本という国に対して好感を持ってくれるようになるならば、我が国の国益に大きな貢献となります。歌手やダンサーを海外に出す費用とか、戦闘機買うこと考えたらなんぼ安上がりか!

がんばれ若者!応援してるぞ~!

そして大切なことは、外務省は金だけ出して口は出すな!笑) 百歩譲ってオッサン世代の役人は口出さずに黙っとけ。君らの部下の若い連中にやらせろ。

僕らオッサン世代に若い世代の文化なんて分かるわけがありません。AKBのセンターが誰かとか、そんなこと知るかい。けど、新田恵利の会員番号は今でも覚えてるぞ。笑) 良さが分からん僕らの世代に、どう売り込むか、どう打ち出すかなんて分かるわけがありません。だったら、良さが分かる若い世代にさせればよいのです。

もちろん若いがゆえに経験値が低いから失敗もするでしょう。でも3回失敗すれば4回目は成功しますよ。アホか!と3回怒鳴りつけて、外務大臣にすんませんと3回頭を下げに行けば済む話です。僕らの世代が。

海外で暮らす日本人の1人として、日本の若者文化がもっと世界に広まり、世界中で日本のファンが1人でも増えてくれることを願ってやみません。レッキンもぱみゅぱみゅもがんばれ!良さは分からんけど応援してるぞ!